先週、安倍総理大臣が誕生。小泉さんに続き、日本の総理大臣になる人のキャラクターが変わったなぁという印象。「国民の圧倒的な人気」ということだし、実際世論調査の支持率も良いみたいだけど、なぜ人気なのかはよくわからないな。
- 作者: 安倍晋三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07
- メディア: 新書
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8月に、安倍さんが書いた「美しい国へ」を読んだ。これまでの自民党の選択がいかにまっとうであったかとか、それに対し野党がいかにおかしな主張をしてきたかとか、さらに自分はどうしていきたいと思っているかとか、そういうような話が書いてあった。「どうしていきたいか」の部分は納得できる話が多いけど、そんなに甘くないんじゃないかなー、という感じも強い。僕は、自主憲法の制定が自民党の党是であったことを知らなかったから、その点は勉強になったな。
安倍さんはその自主憲法制定、つまり憲法改正にかなり本気のようだ。9条を何とかしたいということなのだろうな。
憲法9条については、このあいだ「9条どうでしょう」という本を読んで、とても面白かったので紹介したい。
「護憲派」にも「改憲派」にもいろいろな意見の人がいる。思うに、このところ改憲派の勢いがついてきたのは、これまでの代表的な護憲派の言っていることがちょっとヘボかったというのも大きいのではないだろうか。それにひきかえ、この「9条どうでしょう」で述べられている論はとても現実的。
いま、いろんな問題が「9条のせい」みたいになっている。ほんとに、9条を変えれば良くなるのか、変えたら困ることはないのか。
9条を守っていくのも、変えるのも、ひとつの覚悟だと思う。ほんとにその覚悟があるのか、よく考えないといけないよなぁ。