kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

デジタル領収証

会社で働いていると経費精算は避けて通れない。立て替えた金額と領収証、目的などを提出すると、後日口座に振り込まれる。

僕にとって経費精算はずっと苦痛であったが、昨今は電子ファイルの提出で済むようになったりして、だいぶ簡素化されてきて喜ばしい。でも、提出する電子ファイルは相変わらず紙の領収証をスキャナで取り込んだ画像ファイルだったり、良くてもPDFで発行されたファイルだったりする。そして割とがんばって紙をスキャンしても、システムが解像度が足りないと言ってきたりしてやり直すはめになったりする。

そろそろ、数値や発行元を記録したデータファイル(XMLJSONなど)での提出にならないものか。

現状では画像ファイルやPDFからOCRやら機械学習で必要なデータを自動的に読み取ったりするのだろうが、エネルギーの浪費だと感じてしまう。データファイルの真正性さえ担保できれば、そこにあるデータを粛々と読み取って処理すればよい。

紙の領収証にやたら凝っているものが多いのは、真正性を見た目で確保する意味合いもあるのだろう。正式っぽく見えるし、偽造が難しくなる。

領収証はまだまだの状況である一方、もうひとつの苦痛である年末調整はだいぶ状況が進んだ感がある。

2〜3年前から、保険料の証明書は各保険会社が発行するXMLファイルの提出となっている。以前は届いたハガキを書類といっしょに提出していた。

また、書類そのものも会社で導入しているWebサービス上で作れるようになった。基本的なデータは会計情報から既に入力済みなので、必要なところだけ修正すれば完成する。以前は手書きで住所やら保険料金を書いて、紙に書いてある式で計算していたことを思えば素晴らしい進歩だ。

話を戻して、領収証をデータファイル化できると良い的な話はとっくの昔から言われていることで、さまざまな取り組みがなされているはずだが、温かい煮卵を出すのと同様、難しいところがあるのだろう。僕も17年前にブログ記事を書いていた。

kaniza.hatenablog.com

こういう経費精算のような、誰もが避けられず、かつ本質がデジタルデータ処理である業務をきっちりデジタル化していく取り組みが社会を前進させていくと思うんだよね。