僕が愛するテキストエディタGNU Emacsは当初日本語を扱えなかったのだが、半田剣一さんをはじめとする方々のおかげで多言語に対応し日本語も使えるようになった。そのGNU Emacsの多言語拡張の名前がMule(ミュール)で、Muleのバージョンは源氏物語から名付けられていた。
僕が初めて使ったMuleはGNU Emacs 19.28 / Mule 2.3(末摘花)だったと記憶している。その後、Muleは紅葉賀、花宴、葵、賢木、花散里まで進んだ。
Muleは00年代にGNU Emacsに完全に統合されて、2009年のEmacs 23でMule 6.0(花散里)になってからバージョンは更新されていない。
それにしても源氏物語から名付けるってセンスいいよね。