デザインパターンもWikiもXPも好きだし、ネット界隈でも話題なので読んでみた。読みはじめて数ページで「これすごい本かも」との予感がし、的中。
オブジェクト指向でいうデザインパターンの元になった考え方を提唱した建築家アレグザンダーにはじまり、それがいかにソフトウェアの世界に影響を及ぼしていったのか。デザインパターンもWikiもXPも中心人物の関わりが深いことは知ってたけど、その共通する根幹としてアレグザンダーの思想があったというのは初めて知った。背後の共通する思想を知ることで、今後、パターンやWikiやXPのみならず、ソフトウェア開発全般に対する姿勢が変わってくるように思う。
この本の登場人物らが追い求めている「利用者自身によるソフトウェア開発」は、僕もずーっと考えてるテーマのひとつ。僕自身は妄想してるだけで何もできてないけど、たくさんの人の努力のおかげでこのテーマも着実に進歩している。僕の知ってる範囲ではやはり Squeak 周辺がいい感じなのでこれからもいろいろ試していこう。
パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 江渡浩一郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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