kanizaのブログ

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「愛国心」

教育基本法の改正内容に「愛国心」という言葉を入れることについて、与党が合意したとのニュースがあった。「愛国心」を持つようにするのは、まぁ、国が決める教育方針としてはおかしなことじゃないと思う。

愛国心」というのは、何も「日本バンザイ」という心ばっかりじゃないはず。

家庭や地域を含むいろんな教育の場において、自分が住んでいる日本という国の歴史、文化、社会、仕組みなどなど、しーーっかりと教えたらいいと思う。その結果、日本を好きになるか嫌いになるかわからんけど、好きも嫌いも、ひとつの「愛」のあり方ではないかな。今回の改正案にある「愛国心」と同じものかどうかはわからんけどね。

あと、愛国心という言葉によって「軍国主義に戻ることを懸念」という意見に対して、「そんなことあるわけない」という反論がある。

ローマの歴史なんかを読んでいて思うのは、数十年なんて歴史からすればあっと言う間ってこと。だから、戦争が終わって60年くらい平和が続いたからって、それがずっと続くとは思わない方がいい。60年間平和だったことなんて、過去にもたくさんあっただろう。それでも、いろんな理由で、なぜだか戦争になっちゃう。だから「60年間平和が続いたから」というのは、安心するにはちょっと早いかと思う。いまこそ、60年前を知っている世代が減って、過去の教訓を活かせない危うい時代の始まりとも言える。

軍国主義というのは極端にしても、アメリカみたいな、(たぶん)軍国主義とは違う国だって、ああしてどんどん戦争してしまう。だから、戦争をしないためには、いろいろがんばんなくちゃいけないのだろう。ぼーっとしていたら、僕だっていつの間にか「戦争するぞー」という気分になるかもしれない。軍国主義になるまでもなくね。そしてその時の僕は「これは正当な戦争だ」と確信しているに違いない。

それが「愛国心」という言葉からつながるかどうかはわからないけど、注意深くしているのは悪いことじゃないと思う。