kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

映画「オッペンハイマー」

このあいだ映画「オッペンハイマー」を見てきた。3時間と長いし、テーマは重いしで、ちょっと躊躇する部分もなくはなかったが、映画館で見て本当に良かった。正方形映像の部分もけっこうあったり、音が重要な役割を担っていたのでIMAXの価値もあったと思う(高いけど)。クリストファー・ノーラン作品ではよく見るキリアン・マーフィーがついに主役で、しかも素晴らしい演技を見せた点も嬉しいポイント。オスカー受賞おめでとう。

正直、登場人物も台詞も膨大なのでまだ消化しきれていない。今後、背景情報を調べたり再度鑑賞したりしながら理解を深めていくことになるのだろう。

科学的・技術的にできることと、倫理的にやっていいことの違い。核兵器の開発は、以前の世界とは違う世界を生み出してしまったわけだよね。日本は3回にわたって核兵器の直接の被害を受けている。

昨今、いわゆるAIと倫理の議論もあって、生成系AIの登場以前と登場以後で、どういう風に世界が変わっていくのか、まだよくわからない...うーん....というようなことも考えさせてくれる映画であった。

扱われているテーマは核物理学、量子力学、戦争など高度で多岐にわたる。これを機会に量子力学を学ぶ人が増えたりしたら面白い。

事前に、核分裂核融合の概要など知っておくとより楽しめるので、たてはまさんの予習動画は見ておくのがおすすめ。あと、2本目に挙げる「ネタバレあり」のほうも、事前に見ても問題ないというか、むしろ見ておいたほうがいいと思う(僕は映画鑑賞後に見た)。冒頭、たてはまさんも言っているとおり、この映画は歴史的事実を元にしていてストーリー的などんでん返しがあるとかいう話ではないので、ネタバレといってもね、という。

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