kanizaのブログ

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「ルーツ(ROOTS)」を見た

ルーツ」という作品については、レンタルビデオ屋さんに入り浸っていた頃に、VHSで複数巻に分かれて棚に並んでいたのを覚えていた。黒人の家族に関する話だというのもなんとなく知っていた。いままで中身を見るには至らなかったのだが、今回、あるきっかけでBlu-ray版を入手してひととおり見た。見て良かった。

なんとなく知っていたとおり、黒人の家族、しかも数世代にわたるドラマだ。物語は18世紀半ばにアフリカのガンビアに生まれたクンタ・キンテを主人公としてスタートする。その後、奴隷としてアメリカに連れていかれ、奴隷制度のもとひどい差別を受けながらもたくましく生きていくという話。原作者アレックス・ヘイリーの祖先についての、実話を元にしたストーリーだ。

人間が奴隷として、荷物のように船で運ばれ、売り買いされ、名前も奪われ、白人よりも下等な存在として扱われる様子が描かれる。おそらく実際に近いのだろう。あの状況では、白人の立場ならああいう差別的な振舞いをしてしまうんだろうな。あまりにもそれが当たり前すぎる。

ある時期まで、アメリカの奴隷の歴史は白人・黒人双方にとって目を背けたくなるものだったらしい。「ルーツ」は原作もテレビドラマも大ヒットして、奴隷の歴史に脚光があたった側面もあるようで、歴史的な意味のある作品といえる。僕もぜんぜんわかってなかったと感じた。たとえば奴隷が名前を奪われるということの意味も、だいぶ理解できたような気がする。多くの人に見てほしい。

今回、見ることにしたきっかけは、リビングで何となく「ダイ・ハード2」を流していた時に、ふじまるさんがグラント少佐役の人物に反応したことだった。グラント少佐を演じたジョン・エイモスは、「ルーツ」の主人公クンタ・キンテの成人後を演じた役者さんなのだった。そこから「ルーツ」の話が出て、名作なのでぜひ見ておくべきという話になり、配信ではなさそうなことがわかり、Blu-rayが比較的安価で手に入ることがわかり、ポチるに至った(酔った勢いもあったようななかったような)。

役者さん関連では、子ども時代のクンタ・キンテを演じたレヴァー・バートンが「新スタートレック」でジョーディ・ラ=フォージ少佐を演じていたことも後からわかった。目のところに目隠しみたいな装置をつけている人ですな。あの人がクンタ・キンテだったとはね。

あと、日本で「○○のルーツは...」と言うのが普通になったのは、この「ルーツ」がきっかけだったそうだ。ルーツのルーツはルーツにあり。

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