録画して見た「黒澤明の映画はこう作られた 〜証言・秘蔵資料からよみがえる巨匠の制作現場〜」がよかった。
俳優の山崎努や仲代達也をはじめ、スタッフのインタビューも多数。黒澤明がどんな風に映画作りと向き合っていたのかが伝わってくる。
特にすばらしいのは40年以上にわたって黒澤明と仕事をして様々な記録を残している野上照代さん。シーンごとの撮影日や、黒澤明の動静について詳細に記録してあるんですな。重要。
そして何といっても山崎努が黒澤明について語っているのが最高。俳優として演じているかのよう。演技っぽいというわけではなく、まるで台詞のように練られた言葉に感じられた。
黒澤映画が観たくなったので「蜘蛛巣城」を鑑賞。シェイクスピア「マクベス」の黒澤明による映画化で、能の様式を取り入れていてとても良い。マクベスはApple TV+版の映画も素晴らしかったな。見比べるのも楽しい。