kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

1984年

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年」は Apple1984年の Macintosh 発表 CM のモチーフとして使ったり、デヴィッド・ボウイもこの本をネタにアルバム「ダイヤモンドの犬」を作ったりと、いろいろと縁を感じつつも未読だった。

だいぶ前に書店で新訳が出ているのを見かて買おうとしたのだけど、ふじまるさんが実家に持ってるということでそちらを借りて読んだ。いやはや、これだけ有名になるだけのことはありますな。圧巻。最初しばらく退屈な感じだったけど、途中から展開が早くなって、そこから一気に引き込まれた。結末も印象的。

書かれたのは1940年代後半。当時からすると約40年後にあたる1984年の未来社会が、巨大な独裁社会主義政党と官僚組織が人々の生活の隅々まで監視・管理して、反発するものは即逮捕・処刑するという悪夢のような世の中になっているという話。この本の存在を踏まえて、Apple1984年に Mac を発表するにあたり「1984年は小説"1984年"のようにはなりません」と言ったわけですな(google:Apple 1984)。

僕が手にした本には「昭和47年発行・昭和59年21刷」とある。昭和59年って1984年なんだよね。本当の1984年に刷られた「1984年」なわけだ。その年は売れたのかもしれないね。ということは今年は2010年なのでアーサー・C・クラークの「2010年」が売れてるのかも。あれも面白かった。あ、でも今年は「1Q84」も話題なので再び「1984年」が人気ということもありうる。まぁそのへんはどうでもいいけど、新訳もあるので興味ある方はどうぞ。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

ダイアモンドの犬

ダイアモンドの犬

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)