もうすぐアメリカで iPhone が出る。発売を目前にして、Appleのサイトではオジサンが20分ほどかけてiPhoneの機能を説明するビデオが公開されている。
このあいだ、「iPhone 衝撃のビジネスモデル」という本を読んだ。なかなかビジネスモデルが成立しないWeb 2.0と呼ばれるブームの中、Appleが携帯電話という既にビジネスモデルが成立している世界から手を伸ばしているわけですな。まだ出てもいないiPhoneについて、公表されているスペックを元に、どんなことが起こりうるかを描いている。
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 新書
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とりあえず、そのうち多くの人がiPhoneクラスの機械を持ち歩くことになるんだよね、きっと。カメラがついてて、マイクとスピーカーで音声通話ができて、Bluetoothもあって、音楽やビデオが再生できて、いまのPCレベルのウェブブラウザがついてインターネットにつながる.......まぁ、いろんなことが起こるんだろうなぁ。
早く実際にいじってみたい。指で直接操作する「マルチタッチ」がどのくらい使いやすいか。マルチタッチ向けにはマウスとは違うユーザーインタフェース設計が必要だろうから、隅々まで自然で使いやすいものにするのはかなり大変と思われる。
WWDCでの発表によれば、iPhoneでは追加でよそのアプリケーションをインストールするようなことはさせずに、サードパーティは内蔵のブラウザを使ってアクセスするウェブアプリケーションを作ってねということだそうだ。
ウェブページのデザインとしてiPhone向けに工夫する点はあるんだろうか。マルチタッチとマウスの違うところとして、いわゆる「右クリック」がないというのがありそうだけど、考えてみたらウェブの世界って右クリックしないよね。右クリックが必要なのはブラウザの操作で、ウェブページのデザインとしては基本的にクリックくらいしかない。だからあんまり気にしなくてもフツーにiPhoneで使えるのかも。
iPhone向けにはウェブアプリのみっていうのは賛否両論がある。ソフト屋さんとしてはiPhoneで動くアプリを書いてみたいってのはよくわかる。でも、ジョブズはもともと拡張性とか好きじゃないって話だし、昨今のようにマルウェアが出回る事態を前にすれば、安易にオープンにしない方が良いのかもね。新しい個人向けツールとして良い形で進化していってほしい。
はぁ、それにしても、日本での発売はいつかなぁ。