ITmediaにある津田大介さんの記事には、音楽業界とDRMのこれまでについて興味深い内容が書かれている。
先日、EMIがiTunes StoreでDRMなしの音楽を販売することを発表して話題になった。上の記事ではDRMなしのことを「DRMフリー」と書いている。
他のサイトを見ると、同じことを指して「コピーフリー」という用語を使っているところも多い。「リンクフリー」が和製英語だというのはだいぶ前から言われていて、「コピーフリー」もよく似ている。
英語としてはやはり「コピーフリー」じゃなくて「DRMフリー」が正しいのだろうな。
「リンクフリー」というのは、英語としてはともかく日本のウェブの世界では「リンクはご自由にどうぞ」という意味になっている。同じように考えると「コピーフリー」は「コピーはご自由にどうぞ」というつもりなのだろうと思うけど、少なくともEMIがやろうとしてるのはそうじゃないよね。コピーを防ぐための技術的な制約はかけないけど、法的な制約を取り払ったわけじゃない。基本的には各自がお金を払って購入して、私的な範囲で利用することになる。
だからEMIの一件を「コピーフリー」と書くのは誤解を招くおそれがありおすすめできない。せっかくDRMフリーで私的な範囲では自由になるっていうんだから、ちゃんとお金を払って音楽を買いましょう。
...といっても、日本ではまだDRM付きのやつしか買えないのか。