十数年前に、とある機会に新しくエンジニアになる人たちに話をした時の原稿を見つけた。思い出としてほぼそのまま貼っておく。
体験談 ------------ * ソフトウェアといってみなさんがイメージするのはどんなのかな? * PCのソフトはみなさん使ったことがあるはず。ExcelとかWordとか。 + 同じじゃないけど、文字やデータなど編集するツールという点で似てる。 * たくさんの機能がありますよね。 * どれもちゃんと作らないと動かない。ドラッグ&ドロップも動かない。 * いくら頑張っても、使ってる人からは「あんな機能が欲しい」「こんな機能が欲しい」とキリがない。 + みなさんもソフト使いながら悪態ついてますよね、きっと。 * ソフトウェア開発は複雑極まりない世界を扱う。 + 不具合のない、思い通りに動くソフトを作るのは本当に難しい。 + けどそれを目指して日々取り組むのはとても楽しい。 + 自分でデザインした機能をユーザーが喜んでくれると嬉しい。 * コンピュータについて「人間味がない」とか言われるけど、僕から見ればものすごく人間臭い。 + 裏でたくさんの人が力を合わせて、あーでもない、こーでもないと苦労しながら作っている。 * コンピュータに限らない。使う側から、作る側へ。 * 文句を言う側から言われる側へ。 + こう言うとヤな感じだけど。 * そういう人たちに、みなさんがなる。 みなさんへのメッセージ ---------------------- * 仕事を楽しめるエンジニアになって欲しい + エンジニアは学び続けることが重要 + 学ぶことが苦行になってはよろしくない。楽しく。 - いま勉強が好きじゃなくて大丈夫。私も好きじゃなかった。 - でも社会に出ると、勉強の大切さがよくわかる。 + 学ぶのが楽しくなるために2つのこと。 + 1つめ。本を読む習慣を持ってほしい - いろんなことがある。それぞれ、よく知ると楽しくなる。 * 楽しいから知ろうと思うし、知ればもっと楽しくなる。 * まずは真剣に取り組んでみること - 学ぶことが苦行になってしまっては楽しくないし、続かない。 - 技術の本だけじゃなくて、流行りの本でもいい。読書を楽しめるように。 + 2つめ。どんどん外に出てほしい - 人との出会い、交流を大切に - セミナー、勉強会 - 「この人スゴイ」と思う人に出会えるはず。学校の仲間や先生でもいい。 * それには理由がある。何か継続的に取り組んでいる。 * 楽してスゴくはなれない。 * そういう人たちに負けないよう、あらゆることに積極的に、前向きにチャレンジしてほしい - 遊びも効果的 * 社会には解決すべき問題がたくさん + エンジニアは、優れたアイデアを現実のものにできる + 何がこの世の中にとって必要なのか、価値があるのか、見極められるように + 本を読んだり、人に会ったりして、この世の中に対する理解を深めて + 人間としての幅をどんどん広げていってください。 + そして、真に優れた技術で真に優れたモノを創り出して、 + 世の中をもっと楽しく愉快なところにしましょう。