スティーブ・ジョブズ 神の交渉術―独裁者、裏切り者、傍若無人…と言われ、なぜ全米最強CEOになれたのか
- 作者: 竹内一正
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
本屋で見かけたので買って読んでみた。著者はアップルで働いた経験もあるそうだ。内容は、他のジョブズ本にあるようなエピソードを「交渉術」という観点からまとめている感じ。
ここ数年内に出たジョブズ本だと「スティーブ・ジョブズ-偶像復活」が有名かと思う。こっちはまだ読んでいないのだけど、僕は同じジェフリー・S・ヤングが書いた「スティーブ・ジョブズ パーソナルコンピュータを創った男」を高校生の時(1993年頃)に読んでけっこうな衝撃を受けたものだった。当時はApple復帰前だし、メディアへの露出も少なかったジョブズについては、端正な顔立ちと「Appleを創業してMacを作ったカリスマ」のイメージくらいしかなかった。でも、本に書いてあるのはものすごいメチャクチャぶりで、「この人は、いない方がAppleにとって良いのかも」なんて思ってしまったりもした。
でもまぁ、数年後、ジョブズがAppleに復帰してからの快進撃ぶりはご存知のとおり。メチャクチャなだけじゃないのだな。
Appleでコンピュータ、Pixarで映画、再びAppleのiPod+iTunesで音楽と、大衆文化にこれほど大きな変革を起こした人というのも珍しい。素晴らしい功績をたくさん残しているありがたい存在なのだけど、その常識離れしたメチャクチャぶりを知っておくのも良いと思う。メチャクチャだからこそスゴイものが出てくる。ジェフリー・S・ヤングの本は厚いので、「神の交渉術」は字も大きいし手軽に読めてよいかもしれない。