kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

オプション

最近、ニュースなんかで「オプション」という言葉をよく聞く。たとえば「軍事行動というオプションもありますね」とか「中国政府には多くのオプションがある」とか。

「option」という単語を辞書で調べると、「選択肢」や「選択の対象」など「選択」を軸とした訳語が載っている。たしかに、さっきの「オプション」は「選択肢」と置き換えられる。

これまで目にした多くの「オプション」という言葉は、「選択」というより、「おまけ」とか「本体ではない」とか「別売(の周辺機器)」とかっていう意味合いが強かったように思う。たとえばテレビのカタログで「外部スピーカーはオプションです」とか書いてある。まぁ、これらも広い意味では「選択」と言える。

他に「オプション」というと思い出すのは、グラディウスのあの「オプション」だ。自機のあとを付いてきて、いっしょに攻撃してくれる丸いやつ。あれなんかは「選択」という感じはしない「おまけ」っぽい。

もしかしたら、僕にとっての「オプション」はずっとグラディウスの「オプション」で、あれこそが「オプション」という言葉への認識の多くを占めていたのではないかと思ってしまったりもする。

僕が「オプション」という言葉への興味を持ったのは、Javaに出てくるJOptionPaneというクラスがきっかけ。ユーザーに「はい」「いいえ」とか、簡単な値を入れてもらうダイアログを手軽に表示するクラスなのだけど、「なんでオプションペインっていう名前なんだろ?」とか「なんで戻り値の定数名がOK_OPTIONとかCANCEL_OPTIONなんだろ?」と思ったりしていた。

あとから「オプション」に「選択」という意味があることを知って「なるほどオプションペインだね」と納得したのだった。

さっきのテレビのカタログの例なんかだと、外部スピーカーが「テレビのオプション」のような表記や認識があると、「おまけ」っぽくなってしまう。オプションを持っているのは、テレビじゃなくてカタログを見ている人なんだよね。だから、あえて語を補うと、「外部スピーカーは(お客様の)オプションです」といったところなのかな。