kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

iPodはビデオ再生できるようになりiMacにはリモコンがついた

出るとか出ないとか噂になっていたビデオなiPodが出た。

発表の様子はストリーミングで見れる。

いくら噂になっても、ジョブズがビデオ機能について否定的な発言を繰り返していたから、どうかなぁと思っていた。ポイントは、ビデオ再生できるようになったからといって、映画を見せようというわけじゃないあたりですな。ミュージックビデオとか、テレビドラマとか、自分で撮ったビデオとか、ビデオポッドキャストとか、軽めの映像作品をちょいと出先で見たいという欲求にこたえるわけね。そういうコンセプトならアリだろうと思っていた。

それにしてもあのサイズ、価格、性能を実現したのはエライ。あっぱれ。「iPod video」とかじゃなくて「iPod」というのも良い。これまでの iPod をすっかりリプレースしてしまった。

ちなみに今回の新iPod発表で、iPod U2はなくなっちゃった。その代わりなのかどうか、U2は今回のiPodのTV CMに出てる。

今回はiMac G5も新しくなった。

新しい iMac G5 にはビデオカメラ(iSight)を内蔵。思い切った感じだ。コンシューマーをビデオ方面に連れていってしまおうというわけかな。んで、このカメラを使ったPhoto Boothというプリクラみたいな機能がついた。Photo Boothを紹介しながら、ジョブズはソフトの機能を使っていろんなエフェクトで自分の顔をゆがめたり変色させたりしていて笑えた。

あとFront Rowという、iMaciPodみたいな画面にしてリモコンで操作する機能もついた。これは良さそう。リモコンのシンプルさはいかにもAppleらしい。iPod shuffleみたい。ボタンが少なけりゃあいいってもんじゃないけど、近頃のは多すぎるやつがたくさんある。このあいだ実家のテレビが新しくなって、ばあちゃんはリモコンのボタンが多すぎてわけわからんと言っていた。仕方ないから別の部屋に移動した古いテレビを観ているそうだ。僕から見ても、「デジタル」とか「メニュー」とかいろいろあってよくわからんかったもんね。

リモコンもついて、いよいよiMacが家電っぽくなってきた。音楽とか写真とかビデオとかをiTunesやらiPhotoやらといったツールで集めておいて、普段それらを観たり聴いたりするときにすっかり家電風になってしまうというのは良いね。コンピュータ、家電それぞれの長所を出している。

相変わらずテレビの録画機能はない。写真とかホームビデオとか音楽とか、いくらかでも能動的な感じがする方面に注力しているのはひとつの見識かと思う。いろんなメディアからあれこれ集めて加工するのはiMac+iLife。見たり聴いたりするのはiMac+Front Row。外で楽しむためにはiPod。コンテンツを買うにはiTunes。売るためのコンテンツを作るにはPower Mac。おみごと。

真相はわからんけど、MacIntelベースに切り替えるのは消費電力云々の問題じゃなくて、iPod用にIntelの組み込み用高性能チップを安価に仕入れるため、という説もあった。これが本当とすると、Macのプロセッサの種類を守るより、iPodの機能向上の方がAppleにとって重大ということになる。いまの調子ならうなずける話だ。今回のiPodにはどんなチップが載っているのかな。iMacも中のチップの種類なんか気にせず買えるといい。