kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

机の上にそっと本を置いておくかわりに

SAP氏がAdobe Reader 7 の起動時間短縮をきっかけに次のようなことを書いている。

最近思うのは、こういった会社内でうごめいている些細な話題を効率的に共有する仕組みがないんかなぁ?ということ。企業内ブログ?情報の重み付けができるランキングシステム?どういうシステムが良いのかは正直わからんのだけど、ある程度大きな人数(数万人レベル)を抱える企業は、社員一人一人が持ってる知識をいかに負担(そんな情報わざわざ出しても自分にメリットがない)と感じさせずに収集して会社の資産として共有できるか、というのが重要な気がする。

このところ、こういった情報共有手段のひとつとしてソーシャルブックマークサービスは有効ではないかと考えてる。

多くの人が利用するためには次のような要件を満たす必要がある。

  • 情報提供の技術的/心理的障壁が低い
  • 購読が容易かつ効率的
  • あるていどの主観(観点)を盛り込める

ソーシャルブックマークサービスは、いろんな人がサーバー上に自分のブックマーク集を作って、それを共有することでひとつの情報交換手段とするためのサービスだ。詳しくはソーシャルブックマークでググってみてほしい。僕ははてなブックマークSpurl.net を使っている。

はてなブックマークSpurl.netなどのブックマークは、ブックマークレットを使ってブラウザからクリックひとつで即登録できる。「URLをコピー&ペーストして...」などの通常のリンク作成に比べると圧倒的に技術的障壁が低い。また、他の人にメールで送信されるわけでもないし、あれやこれや論評を書く必要も無いので心理的な障壁も低い。

そうやって蓄積されているブックマークは、RSSリーダーなどで更新情報を得られる。わざわざ特定のページにアクセスしなくても、自動で更新情報を収集できるので購読が容易だし、メール通知のようにうるさくなくて効率的と言える。

また、多くのソーシャルブックマークサービスではカテゴリ分けやコメント、タグ付けの機能を持っていて、どういう観点からそのページを登録しているのかを盛り込める。たとえばSAP氏が「Adobe Reader 7はイイ!」ということを知らせたければAdobe Reader 7のページを「激おすすめ」とか「超効率化」などのカテゴリにブックマークしておけば興味を持ってくれる人が増えるかもしれない。

SAP氏の言うように、いろんな人が持っている情報を、手軽に、そして押し付けがましくない形で共有する方法というのは重要だと思う。たとえば、おすすめの本を職場の机の上にそっと置いておくような感じね。それを一歩進めて、自分のブックマークの「おすすめ本」のカテゴリにAmazonへのリンクを作っておくとかできたら面白いんじゃないかな。