kanizaのブログ

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天皇の日本史

天皇の日本史 (平凡社新書)

天皇の日本史 (平凡社新書)

天皇家がこれだけの長きにわたって日本国内での地位を保ってきたという「謎」に対する考察として、古代から江戸時代にかけての政治的実権が天皇家を中心あっちこっちする様子が描かれている。天皇自身が権力をふるった時期というのはごくわずかで、だからこそその地位が保たれ続けてきた、ということのようだ。ローマ教皇の立場になぞらえる記述があって、なるほどなぁと納得できる。ただ、不得意分野のせいか、駆け足で歴史を説明しているせいか、似たような名前の人が多いせいか、なかなか頭に入ってこないところも多々あった。読むのに時間がかかってしまった。

本筋には関係ないけど、天皇家の男性が「○仁」というお名前になっているのって、ずーっと昔からみたいね。平安時代とかもほとんどの方が「○仁」となっている。勝手にわりと最近のことかと思っててしまった。

うーん、天皇って、やっぱり日本人にとっては重要だよなぁ。戦後、国の基本法である憲法を占領軍にあてがわれても、天皇家が健在だったから日本はそれ以前もそれ以後も「日本」だと思えるのかもしれない。だから、天皇制じゃなくなったら、それは何か違う国になってしまうのかもとか思う。