Mac でのウェブブラウザに関しては Camino を使ったり Safari を使ったり Firefox を使ったりフラフラしていた。ウェブ関連の機能では Gecko ベースの Camino や Firefox が良いのだけど、テキスト入力時に Emacs のキーバインドが使えないのが大きな不満で、テキストを書く時は Safari にしたり、外部のエディタで書いたりしていた。
Mac では、Safari など Cocoa アプリケーションのテキスト入力では Emacs のキーバインドが有効になっている。僕のような Emacs 人間にはたいへんありがたいのだけど、独自ウィジェットを使う Gecko や Carbon ベースの Microsoft Office などでは Emacs キーバインドが使えずにとても困るのだ。Windows だと、Xkeymacs があるからどこでも Emacs になるんだけどね。
ちょっと調べてみたら、mozillaZine に Firefox用の対策 が出ていた。すばらしい。さっそくこれを Camino にも適用。
Firefox では toolkit.jar をいじるようになっているけど、Camino の場合はCamino.app/Contents/MacOS/chrome/embed.jar になる。このアーカイブ内の content/global/platformHTMLBindings.xml を編集してやれば良い。Emacs なら、jar アーカイブ(zipと同じ)の中身を展開せずに直接編集できるしね。便利便利。
というわけで、Emacs キーバインドになった Camino でこれを書いている。これで Gecko のパワーと互換性を気分よく享受できる。っていうかこれ標準で入れておいてほしいな。Mac ならショートカットとも衝突しないし。これなら Thunderbird にも使えるんだろうな。