このあいだ、カメラで使われる「記憶色」という言葉を知った。レンズに入ってきた光をそのまま絵にしてしまうと、あとから人が見たとき「あれ?こんな色だっけ?」って思うから、そう思わないよう「記憶の色」に合わせて誇張しているそうなのだ。デジカメではカメラ内部でそれをやっていて、各カメラの特性とか設定とかによって誇張具合が変わってくる。んで、Apatureなどが扱うRAWデータってのはそういう処理をしてない状態のもので、どう誇張するかを自分で決められる。
記憶の中で色が誇張されてるってのもおもしろいし、カメラがそれに合わせてくれてるってのも意外だった。カメラにある「風景」とか「人物」とかの設定ってのも、より「記憶色」に近づけるためのものってことになるのかな。記憶色と言っても人によって微妙に違うのかもしれんし、なかなか難しそうだ。