kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

Macintosh 30 周年

1984年1月24日に初代 Macintosh が発表されてから、30年がたった。Apple では 30 周年の記念サイトを公開している。まずは、30回目の誕生日おめでとうございます。

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Apple のサイトでは「あなたの最初の Mac」のアンケートもやっている。

僕の最初の Mac は 1992 年に発売された Macintosh LC II だった。ピザボックス型の本体にぴったりの純正の12インチディスプレイ。漢字Talk 6.0.7 で、メモリ4MB、HDDは100MBという構成。

PC の世界では Windows 3.x が登場して、いわゆる DOS/V 機が盛り上がってきた頃だったと記憶している。まだまだ主流は MS-DOS だった。Appleジョブズ追放中で、CEO は ジョン・スカリー。System 7 や QuickTime などが登場した時期だった。

それまでの僕は MSX という家庭用のコンピュータで BASIC のプログラムを書いたりして遊んでいた。MSX は万人にコンピュータの面白さを届けるための素晴らしいマシンで、市場もかなり成長したんだけど、統一規格というのが足かせになったようで僕が知らないうちに時代遅れのマシンになってしまっていた。

当時、将来はプログラマになりたいと思っていた高校生の僕は、世の中が MSX のことを置き去りにしているのに気付いて「僕にももっとエラいコンピュータが必要だ」と思いはじめた。

そこで見たのが、当時創刊されたばかりの「EYE-COM(アイコン)」の Macintosh 特集だった。「EYE-COM」は後に「週刊アスキー」となる雑誌だ。

そのあたりの記事を読んでいて世の中の事情が見えてきた。

ここから僕が考えたのは次の2つ。

  • これから主流が Windows になるのなら、大学に行けば Windows マシンはたくさんあるはず
  • GUI の時代になるのなら、進んでいる Macintosh に触っておいたほうがよい

そんなわけで「もっとエラいコンピュータ」を Mac にすることを決意。両親に頼みこんで、価格的に何とか手の届く Macintosh LC II を買ってもらったのだった。いま思えば、ここが運命の分かれ目だったよね。

実際に買う前に月刊 MacPower などを読み漁って意識を高めまくっていた。記事を読むととにかく HyperCard が楽しそうで早くいじりたかった。近くに Mac を売っている店がほとんどなく、親戚のおじさんに頼んで正規販売代理店のキヤノン販売から購入。届くまでたしか1ヶ月くらいかかってウズウズしまくったのを覚えている。

ようやく Mac が届いて最初にやったのは付属の HyperCard (Lite) に magic コマンドを打ち込んでユーザーレベルの制限を解除することだった(これはわかる人にしかわからない)。HyperCard はその後ずーっと Mac を使う主要なツールになった。

あとはイマジニアMac Selection として発売していたシムシティと、定番お絵描きソフトのキッドピクスを買ってきて遊んでいた。シムシティのパッケージは昨年実家に残っているのを見つけた。Apple ロゴのステッカーは Mac についてたやつで、シムシティとは無関係。

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シムシティ楽しかったなぁ....

...という具合に、1992年の夏、20 年以上たった今でも続く僕の Mac 人生がはじまったのだった。

その後、僕は大学に進学することになる。そこにあったのは予想に反してUNIX マシンばかりで  Windows マシンはほとんど見当たらない。けっきょく、僕は大学時代を Windows にあまり触れないまま暮らすことになった。それを事前にわかっていたら、高校生の僕は Mac ではなく Windows を選んでいた.....かもしれない。どうかな。