かなり複雑な内容が独特の文体で書かれているのでなかなか読み進まなかったんだけど、ようやく読み終わった。リーマン・ショックを予期した本として有名なのだそうだ。
人間はある結果を見て、その原因をあれこれ探ろうとする。たとえば9.11テロが起こった「原因」とか。でも、世界はそんなに単純じゃない。それでも何かを原因として納得してしまうのは、それが人間の性質だからと筆者は言う。「○○が起こっているのは、××だからです」というような原因に関する講釈の誤り、そして追認のバイアス。人は世の中を単純化したがる。その方が気持ちいいから。でも、真実からはかけ離れてしまう。
んー、たしかに。何かを知ったような気になるのは簡単だけど、本当に知るのは難しいというか、それが可能なのかどうかもわからん。
正直、筆者の言わんとするところがちゃんと理解できたのかどうかもかなりアヤシイのだけど、少なくとも新たな視点を持てるようにはなった。いい経験をさせてもらった。
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