kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

ZOO

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

ZOO〈2〉 (集英社文庫)

ZOO〈2〉 (集英社文庫)

乙一作の「ZOO」ということで、単行本が出たときにSIGHTの書評を見て気になっていた(書評の内容は忘れた)。店頭で文庫を見かけたのでとりあえず購入。短編集なのですな。

最初のページを開いてから、すげー面白くて、むさぼるように読んでしまった。

残酷といえば残酷な話が多いんだけど、登場人物の置かれた状況とか、話し方とか、考え方とか、名前とか、どっかヘン。シュール、とでも言うか。だから、自分自身の身に迫るような怖さというのはあんまりない(別にホラー小説じゃないけどね)。

でもその世界にグイグイ引き込まれてしまうのだ。ストーリーが巧い。巧すぎる。

「これはスゴイ!猛烈にオススメ!」と思ったけど、冷静に考えてみると、著者が僕とほぼ同世代というのも、僕にヒットした要素のひとつではあるかもしれない。そのあたりの感覚が違うとサッパリ、「ふーん」くらい、だったりするのかなぁ、という気がしないでもない....

でも、やっぱこれはホントに面白いよ。激オススメ。