kanizaのブログ

コンピュータ、ソフトウェア、映画、音楽関連や家族のことなど、思いついたことを書きます。

ウェブ進化論

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

しばらく前に読んで、感想を書こう書こうと思っていたらgakoさんに先を越されてしまった!ということで遅ればせながら僕も感想というかコメントというか推薦というか。

いま、ウェブでは「Web 2.0」と呼ばれる「新しいウェブ」への変化が着々と進んでいる。Web 2.0の特徴をものすごく簡単に言うと、これまでウェブで強調されていた「メディア」としての側面から、「ツール」への変化と言える。「見る」から「参加」して「使う」ウェブへの変化。ただ、それに実際に参加している人はまだまだ多いとは言えない。

Web 2.0」が一部のヘビーユーザー、ウェブおたくの流行で終わるような話だったら放っておいてもいいんだけど、その名のとおり、10年前のウェブ登場(=Web 1.0)以来の大きな変化で、Web 1.0と同様、いずれはみんなが「知らない」では済まされないくらいに大きな流れになるだろうという確信があるんだよね。

ウェブ進化論」は、僕なんかが持っている新しいウェブへの期待感を、とてもうまくまとめてくれている。僕がいろんな人に「Web 2.0おもしろいよ」って話をしたりしても、いまいち伝わらないんだよね。人によっては伝わりそうな気もしないというか。著者の梅田さんはまさにそんな「隔絶」に危惧して、この本を書かれたのだそうだ。

梅田さん(id:umedamochio)のブログをよく読んでいるような人には目新しい話はない(そういう人はあんまりターゲットになってないと思う)。でも、僕たちがもやもや考えているようなことがキレイにまとまって書籍化され、しかもどんどん売れているというのはとても嬉しい。ウェブおたくが素晴らしい理解者、代弁者を得たというわけだ。

いまの時代の混沌の中で、いろんなものが壊れて、いろんなものが生まれてくるはずだ。より良いものを生み出す場として、新しいウェブが中心になると思うんだよね。そのウェブがどんな具合で動きはじめているのかということを知るうえで、本書はいまの社会を生きていかなければならない人の必読書だと思う。

未来が楽しみになるよ。