kanizaのブログ

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ダライ・ラマ自伝

ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)

ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)

チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマによる自伝。

もともと、チベットについては地理的に面白い位置にあるなぁと思っていたんだけど、「ツイン・ピークス」でクーパー捜査官がやたらこだわっていて、チベット問題というのに少し興味を持つようになった。あと、映画で「セブン・イヤーズ・イン・チベット」とか「リトル・ブッダ」を観て、ダライ・ラマという人物にも興味を持っていた。そういう中、たまたま本屋で見かけた時に手に取ったのだった。

....いや、知り合いに「ダライ・ラマ自伝を読んでる」と言ったら、かなり驚かれたんでね。「どういう経緯でその本を読もうと思ったのかが不思議」とか。

でもさ、現代において、先代の生まれ変わりとしてチベット仏教の最高指導者となったダライ・ラマが、自分の立場をどのように思っているのかとか、興味深いよね。ふつーに。

この本、チベットの歴史やいま置かれている状況を知る上でとても良かった。いまのチベットは亡命政府を作らなきゃいけない状況にあるんだけど、その原因である、中国政府がチベットに対してやっていることはあんまり注目されていない。まずは多くの人に目を向けてもらうことが重要なのだそうだ。

文章には著者であるダライ・ラマの人柄がよく出ている。率直で、誠実で、おおらかな感じ。個人的に会ってみたいな(<そんな気軽に言うな)。もともと文筆家じゃないせいか、翻訳の関係か、ちょっとわかりにくいところもあったけどね。あと、チベットの人たちはリン・リンポチェとか、プンツォ・ワンギャルとかって名前でなかなか覚えにくい。そんなこんなですらすら読める本ではなかったけど、価値ある一冊ではあった。

ダライ・ラマについては公式の日本語サイトがあるから参考にされたし。http://www.tibethouse.jp/

リトル・ブッダ [DVD]

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セブン・イヤーズ・イン・チベット〈ニューマスター版〉 [DVD]

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